Myojo10000字インタビュー 橋本良亮編を読んで

クーラーに喉をやられて風邪を引いていて、バイトにも大学にもいけないのでずっとなんらかの感情をこじらせてしまって読めないままでいた、Myojo2017年5月号掲載の橋本良亮さんの10000字インタビューを読んでみることにした。

 

この雑誌を買った当時、正直私ははっしーの言動にやきもきすることが多くて、今までで一番はっしーに対する信頼が揺らいでいた時期だったように思う。

これを読んだ今となってはそんなものはどこかへ消し飛ばされてしまっているし、デストラップもすごく頑張っているようだし、期待値は今まででMaxに高まっているので、ぜひその感動を残したい、また私と同じようにはっしーに対するやきもきを抱えている人が少しでも気分が晴れたらいいなという願いも込めつつ、書いてみようと思う。

ちなみにあのやきもきは写真集のインタビューでも多少晴れたので、そちらもあわせてみてほしいが、私的には10000字の方がインパクトが強かったのでこちらを題材とさせていただく。

 

なぜこの雑誌を買った当時、私がはっしーに対してやきもきしていたかというと、一番はラジオや雑誌で「メンバーに言いたい事が言えない」ということをぐちぐち言っていたからである。

「メンバーに言いたい事が言えない」ということをメディアでいうことのデメリットとしては

①メンバーとの不仲が疑われる

②まるで他のメンバーがはっしーの言うことを聞く姿勢がないように見られかねない

③それをメディアで言ったところでなんの解決にもならない

の3点があげられる。

①は当然ファンにも心配をかけるし、これを読んだファンでもなんでもない人もあのグループは不仲らしいと思ってしまうと思う。先日ここに投稿した通り、仲良しこよしであることがすべてではないという光一さんのお言葉もあるが、これはあくまで不仲ではないという前提で語られており、嵐が国民的アイドルグループになりえた理由の一つに仲が良いという要素が含まれていることも事実で、それ以前にふつうに考えて仲が悪いグループがいいパフォーマンスなどできるはずもなく、そんなメンバーを見ていて気分が言い訳がない。特にバラエティ番組を持っているグループが不仲と思われることはかなりのデメリットがあると思っている。

②は単純に他のメンバーのファンの人が嫌な気持ちになると思う。自担が悪いのかなと思わなきゃいけないのは本当につらいとおもうし、他のメンバーだってそんなふうにファンに思われて気持ちが言い訳がない。

③は職場やなんかでもよくあると思うのだが、ただの愚痴としてストレス解消で言うならまだしも、今後解決すべき問題として捉えているなら本人たちに伝わらないメディアの取材なんかで愚痴をこぼしている場合ではない。早急に本人たちに伝えるべきである。

以上の理由から、本当にこの子は一体何を言ってるんだろうと思っていた。そんなこと言ったって、君が他のメンバーに言わなきゃ仕方ないじゃないか、と謎のスパルタ精神を発揮していた。

この件に関しては、もちろんはっしーだけが悪いとは思っていない。これをメディアで言ってしまったことは彼の未熟さが原因だと思っているが、このような状況になってしまった責任はメンバー全員にあると思う。

五関くんは基本的に人は人、自分は自分というスタンスで、他人に過干渉なことは絶対にしないタイプだ。またはっしーも10000字で述べていたが、五関くんはメンバーで唯一常にふざけているタイプの人間なので、物事をよくも悪くも流してしまうところがあり、言うなら無常観で生きているタイプだと思う。流れに身をまかせつつ、ただ絶対にその流れに飲まれることはない、そんな強いタイプの人間だと思う。

塚ちゃんはアウトの印象が強いが、彼は本当にまっすぐで一生懸命な人で、正義を信じるタイプの人間だが、だからこそ周囲に対してあきらめたりもする。自分自身はどこまでも頑張るが、周囲に原因があると思うとすっと諦めてしまうタイプのように見える。正義感の強い人にありがちなところだと思っていて、これが行き過ぎるとダークサイドに落ちたアナキンみたいになると思っている。自分自身はがんばってがんばって、真面目に一生懸命やってきたけれど、世の中そう何もかもうまくいくわけではない。そうなった時に自分的にできることはもうないので、世の中を憂いてしまうタイプだと思う。

戸塚くんははっしーも言うようにとても優しい人だと思う。変人のイメージは強いが、彼の特徴として一番強いのは多様性を認めるというところだと思っている。彼も他人とはかなり違うところが多いが、彼はそれを受け入れているし、他人が自分と違うことも受け入れている。だからこその優しさだとおもっていて、他人が思っていることに対して、否定もせず、むやみに肯定もせず、例え何を言ったとしても、それを受け入れてくれる優しさがあると思う。だからこそ、それを抱え込んでしまう弱さがあって、私はそんな戸塚さんの弱さがすごく好きなんだけれど、はっしーが気を使ってしまう気持ちもよくわかる。

河合くんはよくも悪くもすごくはっきりとしたビジョンを持っている人だと思っている。上記3人もそれぞれのビジョンははっきりしているが、河合くんはグループとしてのビジョンを具体的に持っているいて、そこがはっしーがリーダーだと述べる要因ではないかと思っているが、自分の中にはっきりしたビジョンがあるからこそ他人の意見をそこに織り交ぜることができないのではないかと私は思っている。多分河合くんは結構やりたがりなところがあって、もちろんそれでグループがよくなったことがたくさんあるのは承知だが、そこに柔軟性がないという弱さもあるのではないかと思っていて、はっしーのあの発言のあくまできっかけだが、それは主にここではないかという気もしている。

そして、はっしーはあまり語ると長くなるので簡潔に行くが、あえて厳しくいうなら、まず日本語があまり堪能ではないことと、良くも悪くも思ったことを素直に言ってしまうというところがある。また、激やせしたことなど含め迷走してしまう部分もある。

私は基本的に自担に対しては甘やかしモンペスタイルなのだが、客観的に見るとあの発言の要因はざっくりこのメンバー5人の特徴にあると思っている。(メンバーそれぞれの好きな所とかはいっぱい語れるけれど、今回は関係があると思われる部分のみ抜粋したつもりです。)

 

ここまで原因も自分的に分析してしまっていたので、私としてはもうこれはどうしようもないな、早くそっちで解決してくれ、という気持ちだった。だからReboot!!の忘年会のDVDもいまだに見れていない(ヘタレ)が、このブログを書くに至ったので書き終わったら観てみようと思う。

しかしこの10000字は、このやきもきを打破する何よりの安定剤だったことにもっと早く気が付いていれば、わたしのやきもきはもっと早く晴れたかもしれないと後悔している。

このインタビューはざっくり分けると、導入の5周年の話/メンバーからの自立の話/スバル先輩の話/A.B.C-Zの展望の話の4部構成で、とくにわたしが今回触れようと思っているのは「メンバーからの自立の話」と「A.B.C-Zの展望の話」の2点である。

 

「メンバーからの自立の話」は、私のあのやきもきを打破する安定剤になった部分だ。

A.B.C-ZはA.B.Cというお兄ズ4人のグループで長く活動しており、そこに後からはっしーが入った形になっている。お兄ズはこのことに関してとてもポジティブで、戸塚くんは「額縁だったA.B.Cにはっしーが入って絵が完成した」という秀逸なコメントを残している。しかし、A.B.Cは今でいうふぉ~ゆ~のような、玄人よりのJr.でその技術力が買われて様々な先輩のバックについていた。

そこに10近く下の、まだ15歳のガキンチョが入ってきたのである。しかもいきなりセンターとして。ダンスもろくにできないような子が。私がお兄ズの立場だったら絶対いい気分はしない。

しかしそこからがA.B.C-Zの可能性無限大ストーリーの始まりだった。はっしーはお兄ズからいろんなことを学んだし、お兄ズもグループとして動くようになった。そして念願のデビューにこぎつけた。

しかし、デビューしてなおお兄ズと末っ子センターの関係は続いていたと思う。正直経験からくるスキルの違いは10歳近く離れていればそう簡単には埋まるものではないし、デビュー当時まだ10代で子供っぽい(それはいまもなんだけど)末っ子センターを抱えて20代そこそこのお兄ズは自分たちがしっかりしなければと思ったはずである。というか私だったら絶対そう思う。念願のデビューならなおさら。

前にV6の岡田准一さんが20周年の時かなにかで、TVでのグループ対談で「10年間反抗期だった自分を優しく見守ってくれたことに感謝している(ニュアンス)」と言っていたのを思い出したが、岡田くんもはっしーと似たような境遇のような気がする。(V6のそれぞれが出たTOKIOカケル見て)トニセンは言わずもがな、カミセンの剛健コンビはJr.としてすごく人気があったし、そこに当時14歳のこどもがJr.経験もなく入ってデビューなんてまるで信じられない。正直はっしーより全然過酷だと思う。

岡田くんが言っている「反抗期」がどのようなものだったのかまでは私は詳しくは存じ上げないが、はっしーがこのインタビューで言っている“ひとりでもできるぞ!”というのはまさにこれじゃないかと思っている。A.B.C-Zを背負うのではなく、そこからまったく自由になって、本当に意味でソロとしてやってみる、というのが彼の言う“ひとり”であると思うし、それは他のメンバーにも言えることだとは思うのだが、私はこのはっしーの言っていることこそがA.B.C-Zのグループ内の関係性としてのセカンドステージではないかとおもっている。

末っ子キャラというのはどのグループにも存在する。一言で末っ子キャラと言ってもあり方は人それぞれで、あまり年齢が離れていない嵐では、松潤の性格も相まって末っ子としてねこっかわいがりされるわけではないが、二宮さん筆頭に何かあれば最年少を優遇してくれる印象がある。KinKi Kidsは二人しかいないので何とも言えないが、光一さんがお兄ちゃんのように振る舞う姿は時たまみられると思うし、私はジャニーズWESTで小瀧くんがかわいがられている様はとても微笑ましく見ている。

しかし、末っ子というのはあくまでキャラであって、当然メンバーは全員台頭であるべきなのだ。リーダーキャラ、癒しキャラ、ボケキャラ、ツッコミキャラ、愛されキャラ、様々なキャラがいるけれど、あくまでそれはキャラであり、実際にリーダーキャラの人間がリーダーとしての役割を裏でも表でも全面的に背負っているわけではないと思う。

A.B.C-Zはグループ結成の段階から、どうしても全員が台頭というわけにはいかなかった。それは仕方のないことだと思う。経験も実力もかけ離れたもの同士が突然台頭でやるということがおかしな話だと思う。しかし、他のグループも多少なりともその差は存在する。それでもグループとしてまとまってやっていくには、誰かが誰かに依存していては、絶対にいいチームにはならないと私は思う。それは最年少が年長に依存するパターンでも、その逆もしかり。そこにはっしーは感覚的に気が付いたのではないか、と私は推察している。

 だからこれこそがはっしーの反抗期であり、悪い意味での反抗期では決してないのではないか、とほぼ確信している。反抗期は自立に向けての当然の感情であるし、この様子だとうまい具合に来年中くらいには反抗期は終わるのではないかとさえ思っている。少なくともファンとしては10年に続く反抗期はご免被りたい。(笑)

正直、はっしーを頭の悪い子だとなめ過ぎていたと反省している。こんなに周りをしっかり観察して、分析して、今後の展望を考えていたとは思っていなかった。頭の悪いはっしーも大好きだけど、こんな頼もしいところもあってはっしーに惚れ直した。はっしーがこんなにグループのことを好きだというのも伝わったし、ちょっと負けたとも思っていてごめんなさいって感じでもある。私のグループ愛なんてひどく浅かったのではないかと恥ずかしくなった。

 

A.B.C-Zの展望の話」に関しては、私はただただ感動したというか、とうとうA.B.C-Zにまで尊いという感情を抱かねばならないのかと思って嬉しいやら先が思いやられるやらだったのだが、これこそが私の大好きなA.B.C-Zそのもので、日本語が下手なんて言ってごめんなさいと土下座したい気分である。

A.B.C-Zは最強”で“可能性の塊”ってこれだけはっきり言い切れるのも、それがただのビッグマウスじゃなくってきちんとした展望に基づいたものであることも、もう全部全部この人たちについて、この人たちの物語を一緒に体感して歩いていきたいって思わせるものばっかりで、本当に許されるならこの10000字をスキャンしてここに貼っつけてしまいたい。私の語彙力ではあの10000字の尊さを正確に伝えられないと歯がゆい。

 

文字を文字で伝えるとどうしても引用がひっかかってしまってあまりうまく言えないのがもどかしかったし、そもそも語彙力の欠如が著しいので言いたい事もまとまらなかったが、5人全員の10000字まとめての感想もまたうまく書けたら載せたいと思う。